この夏の出会いが未来を拓く━ QUEST HEROES 2025 Summer 開催レポート

2025.09.16

イベント

〜次の春、あなたも“物語の主人公”に〜

2025年8月7日、桃山学院大学大阪あべのキャンパスにて「QUEST HEROES 2025 Summer」が開催されました。今回は中高生、先生方、大学生、そして企業関係者まで幅広い参加者が集まり、桃山学院大学ビジネスデザイン学部の学生の皆さんにも運営をサポートいただきました。

テーマは「誰もが”物語”の主人公になれる」。教育と探求社の探究学習プログラム「クエストエデュケーション」に取り組む中高生たちが他校の仲間と出会い、互いを認め合いながら次なる挑戦へと踏み出す、探究心と情熱に満ちあふれる特別な一日となりました。

■熱気あふれる当日の様子

開会式

オープニングを飾ったのは、高校生が自ら制作したムービーです。映像、音楽、イラストが融合した作品に会場全体が大きな拍手で包まれ、「この日を一緒につくる仲間だ」という一体感が広がりました。

※映像担当：池上さん（履正社高等学校）、イラスト担当：田中さん（履正社高等学校）、音楽担当：小岩さん（大阪府立刀根山高等学校）。昨年度3月開催の「QUEST HEROES 2025」のオープニング動画も制作してくれています。

次に、イベント中に大切にしてほしい4つのグランドルールを共有し、続くワークショップに向けて意識を整えました。

＜グランドルール＞
1. 思ったことは、なんでも言ってみよう
2. 人それぞれの違いを楽しもう
3. 自分の問いを育てる場にしよう
4. この時間を一緒につくろう

第1部：プログラム別ワークショップ

参加者は2つのグループに分かれて、クエストの進路探究コース「コーポレートアクセス」と「マイパーパス」をもととしたワークショップにそれぞれ取り組みました。

コーポレートアクセス
プログラムの中で企業から生徒に出される「ミッション」に、生徒・先生・協賛企業の担当者がチームとなって取り組みます。ブレインストーミングを行い、出てきたプランに対して各社の企業人から励ましとねぎらいの言葉が贈られ、生徒はもちろん先生方も勇気づけられていました。

マイパーパス
自分の奥底にある「願い」とは何か、専用のカードセットを用いながら自分自身と対話する時間を持ったり、ペアインタビューで他者との対話を行ったりしながら自分自身を見つめ直します。参加者それぞれが新しい自分と出会う貴重な体験となりました。

〈参加者の感想〉（アンケートより引用）

・生徒（コーポレートアクセス）

「社会の第一線で活躍されている方の、成功体験だけではないリアルな言葉に心を動かされました。これまで乗り越えてきた後悔や失敗談、そしてそこから立ち直るためのリフレッシュ法など、一つひとつのお話が、まるで自分に向けられたアドバイスのように心に響きました。学校の授業や本からは決して得られない『生きた知恵』は、これからの人生で壁にぶつかった時、きっと私を支えてくれるお守りのような学びになりました。」

・教育関係者（マイパーパス）

「もし自分が中高生の頃に、このような自分の内面と向き合う体験ができていたら、もっと早くから自分の『好き』や『なぜ』を突き詰め、より豊かな進路選択ができたかもしれません。そう思わずにはいられないほど、このプログラムの価値を強く感じました。」

第2部：桃山学院大学主催のワークショップ

桃山学院大学ビジネスデザイン学部ビジネスデザイン学科の藤田勝利先生と同学の学生によるワークショップでは、世代や立場を超えた交流が行われ、講義や生徒との関わりから新しい学びを得ている様子が印象的でした。

【開講したゼミ一覧】

藤田勝利先生「起業家精神について」
桃山学院大学生企画「デジタルツールで変わる、グループワークのかたち」

〈参加者の感想〉（アンケートより引用）

・生徒（藤田先生ゼミの受講者）

「一人で考えているだけでは決して辿り着けなかったであろう、斬新なアイデアや多様な視点に数多く触れることができ、脳が揺さぶられるような刺激的な時間でした。仲間と意見を交わすことで思考が化学反応を起こし、自分の考えの枠が広がりました。この感覚をこれからの探究活動や自分の未来を考える上で活かしていきたいです。」

・企業の方（桃山学院大学生企画の受講者）

「他の方の思考整理術やタスク管理の方法から、その人の『仕事観』や大切にしている価値観までも垣間見ることができ、非常に興味深かったです。優れたツールは、人の哲学を映し出す鏡なのだと気づかされました。異業種の方々との交流を通して、自分の働き方を見つめ直す良い機会にもなりました。」