世界が、問いで溢れ出す。 もう、学びが止まらない。問い探究コース「クエスチョン・エックス」(全6回)

探究学習プログラム クエスチョンエックス
探究学習プログラム

人に「本当に解きたい問い」が宿ったときそこには、どんな学びが生まれ出すのでしょうか。自分の「問い」を持つことは、生徒一人ひとりの人生にとってどんな意味があるのでしょうか。

「Question X」は生徒が自ら問いをつくり、問いを持って生きる面白さを体感するプログラムです。好奇心を刺激する様々な問いと出会い夢中で考える歓びを体感することで、生徒にとっての毎日の授業やいつもの日常は新たな問いに出会える、刺激的な場へと変わっていきます。問いの面白さに気づき、世界が問いにあふれて見える。そんな状態に生徒を誘い、すべての授業・日常から探究的に学び続ける姿をつくり出します。


■プログラム概要

「問い」の面白さに気づき生徒の好奇心が爆発するたった6コマのプログラム


STEP 1・2 問いの面白さと出会う

カードゲームを通してさまざまな問いと出会い、問いによって自分の思考が開かれていくことを体感します。ゲームに取り組んでいるうちに、生徒それぞれが「もっと考えてみたい」と思える問いに気づき始めます。

STEP 3・4 問いを持って世界を眺める

自分が考えてみたいと思った問いを持ちながら世界を眺め、日常生活や日々の教科の授業を過ごしてみます。普段とは異なる世界との出会いを体感することで、自分が探究したい問いの輪郭が浮かび上がってきます。

STEP 5・6 自分の問いを探究する

最後に、自分だけの「問い」を決めます。問いの定義を考え、実際に調査を行うことを通して、問いと何度も向き合い自分の問いを磨き上げます。最後に「問いの力」についてのレポートを執筆します。

■プログラムの活用法


1 探究学習の1歩目として

探究学習の成否を分けるのは、生徒自身がワクワクする「自分だけの い」と出会えるかどうか。本格的な探究のスタート前に、問いが持つ面白さを体感することで、その後の学びが一段と深まります。

2 学級づくりの一貫として

生徒それぞれが抱く「問い」やそれに対する「答え」は、人それぞれ 一人ひとりが全く違う見方で世界を見ていることに気づいたとき、学級に多様性を受け止め認め合う寛容さが醸成されます。

3 進路指導の一助として

生徒が人生をかけて取り組みたい「自分だけの問い」と出会えた時、おのずと進路が浮かびます。興味のある学部や就職先を考える前にまず「問い」と向き合うことで、本質的な進路選択が実現します。

4 各教科の授業を含めた、授業観のアップデート「探究型」授業モデルの浸透のきっかけとして

学習指導要領の改訂に伴い、総合的な学習/探究の時間だけではなく、各教科の授業においても「探究」というフレーズが使われ始めました。生徒が主体的・対話的に学ぶ授業の実現が目指されています。

そんな授業の実践に向けて、重要となるのは授業観のアップデートです。授業は「知識を与える/与えられる時間」ではなく「面白い問いを共に考える場」である。そんな捉え方の変化が、授業モデル転換の一歩目です。

プログラムでは、各教科が持つ「見方・考え方」を内包した問いが扱われます。先生も生徒と共にそんな問いと向き合うことで、各教科が持つ“学問の本質”に改めて自覚的になり、授業が探究型へと変化していきます。

■活用事例

#中学1年生 #探究のオリエンテーション
とにかく、問いをつくる。答えよりも、問いが大事!


「Question X」に取り組んだ、中学1年生。担当の先生が3年間の探究学習をデザインする上で最も大切にしたかったのは、「生徒自身がワクワクする問いと出会う」こと。

学校の背景
中学校3年間の一気通貫した探究学習のカリキュラムを考えるにあたり、最も重視したのは生徒の学ぶ意欲に火をつけることだそう。そのためには「生徒自身が解きたいと思える問いに、どんな風に出会うか?」が重要だと、担当の先生は語ってくれました。

導入の意図
中学1年生の探究では、とにかく「問い」を扱いたい。それも「答えありきの問い」ではなく、とにかくワクワクする問いに出会わせたい。そんな意図を持って、Question X を導入いただきました。

授業の様子
「答えよりも、問いが大事!」「面白い問いをつくる人が、立派な答えを出す人よりもカッコいい!」先生はしきりにそんな声かけをしていました。生徒たちもそんなメッセージを受け取り、問いをつくる時間を楽しんでいました。

#高校2年生 #進路指導
進路を考えるには、まずは内なる「問い」から。


進路に悩みを抱える、高校2年生。進路指導を担当する先生は、彼らにこう言いました。「君たちが後悔しない進路を選ぶには、まずは自分の中にある問いに気づくことが重要だ」

学校の背景
いよいよ受験を控えた、高校2年生。しかし生徒たちは、なかなか自分の進路を決め切れず、勉強へのモチベーションも上がらない状況。生徒たちが前向きに自分たちの進路について向き合えるきっかけは無いかと、模索中の学年でした。

導入の意図
進路を決めるにあたって最も大切なのは、まず「自分の中にある問いに気づくこと」ではないか。そんな考えから、 Question X に取り組んでみることに。 大学で、また将来の仕事を通して、生徒自身が向き合い続けたい問いとは何かを探す旅が、始まりました。

授業の様子
「普段は無気力な生徒たちが、この授業だけはイキイキと語り始めた」と、先生は驚きの表情。「生徒は元々、学びたい欲求を持っている。それに蓋をしていたのは教師なのではないか」そんな言葉で、先生はこの授業を振り返っていました。

■プログラムに取り組んだ先生・生徒の声


生徒の声(STEP6 振り返りより抜粋)

授業の後、帰り道や学校内、家などがいつもより華やかに、色とりどりに見えた。ろう下を歩いただけでもいくつもの問いを発見したから、世界に行ったらもっと多く、深い問いがあるんじゃないかと思った。いつか、周りに何もないような所に行って、そこから問いを見つけてみたいと思った。(中学2年生)

一見、なんのことだかよく分からない問いを考えてみることで、自分がこれまで狭い世界で生きていたことに気づかされた。自分は、見たいものしか見ておらず、その外側には知らない世界がたくさんある。普段見慣れているすべてのことが、考える視点を変えると全く違って見えてくる。(高校2年生)

先生の声

Question X の授業は、生徒が勝手に動き出す。「教師の話なんてもういらない!」と言わんばかりに、一人ひとりが問いに夢中になっていく。問いによって生徒の可能性をひらくこのプログラムは、日本の教育を根本から変えてしまうかもしれない。問いに向き合う生徒たちの姿を見て、そう確信しました。(公立高校 教諭)

「すぐ分かること」「すぐ出来ること」がもてはやされるこの時代に、Question X は「分からなくなっていくこと」の価値を教えてくれる。問いを持つと、世界の分からなさに出会う。そして「分からないことこそ楽しい」と思い始めた生徒たちの、エネルギーは凄まじい。私たちはただ、驚かされるばかりだった。(私立中学校 教諭)

■プログラム詳細


実施コマ数 全6回(各50分)※6回〜10回程度にアレンジ可能
対象    中学生・高校生
環境    普通教室
費用    料金はプログラムの種類や組み合わせ、生徒の人数やサポートの選択などによって異なります。
      ご希望の条件にあわせてお手伝いさせていただきますので、まずはお気軽にお問合せください。
教材   ・ワークブック
     ・カード型ゲーム教材
     ・授業進行用スライド
     ・(先生用)指導ガイド

▼カードゲームセット

探究学習プログラム クエスチョンエックス

・問いカード:30種類
・テーマカード:40種類
・白紙問いカード:40枚(生徒1名あたり10枚)
・フィールドシート
・ポイントチップ

▼授業進行用スライド(合計75ページ)

探究学習プログラム クエスチョンエックス

▼先生用指導ガイド(合計20ページ)

■先生向けワークショップ


「Question X」の授業を実際に体感いただきながら、授業実践のポイントやファシリテーションのコツを体感する、オリジナルワークショップです。先生方の授業観・教科観の更新にも繋がる内容です。一方伝達型の授業から双方向で探究的な授業への変換の、きっかけとしてもお役立てください。

「Question X」導入初年度の学校:必須でご導入ください
■ 所要時間:2.5時間 程度
■ 場所:原則、貴校の教室をお借りして実施します

<ワークショップ詳細>

1 「「Question X」の授業の一部を生徒になり切って体験しながら、授業のコンセプトや全体の流れ・進行について理解します。

2 生徒たちの学びを深めるためのファシリテーションのコツや、授業上大切にしたい考え方について学びます。

3 ご専門の教科における「見方・考え方」をテーマに先生同士で対話を深めていきます。普段の教科の授業についての内省の時間を過ごします。自分だけの問い」を決め、詳しい定義を考えます。実際に検証・探究が可能な問いへと磨いていきます。

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