仕事の魅力を探求し、私が「働くこと」の意味に向き合う。探求型職場体験サポートブック「ジョブトライアル」(全10回)

探究学習プログラム

「ジョブトライアル」は学校で行われる職場体験を「探究的な学び」にアップデートする副教材です。

生徒は「“魅力”プロデューサー」として、職場体験先の仕事の魅力を様々な角度から探求し、その魅力を伝える求人ポスターを作成・発表します。
ひとつの仕事が持つ多面的な魅力を発見する洞察力・想像力、そして働くことの意義や価値を自分ごととして考え表現する主体性を育みながら人生100年時代に必要なキャリア観を醸成します。

プログラムの特徴

①職場体験を探求的な学びにアップデートする

すでに行われている職場体験の事前事後学習として実施することで、受動的に言われたことをやる体験から、主体的に働くことの意味を探索していく経験へ職場体験をアップデートします。当事者意識と問いをもって職場体験を行うことで、人生を通して生きる手がかりとなりうる「私が働く意味」を探求します。

②主体的に仕事や働く人に向き合う

生徒が”魅力”プロデューサーとして、求人ポスター作りのために職場体験にのぞむというストーリーが設計されていることで、主体的、積極的に仕事や働く人に向き合うことができます。今まで以上に、自分なりの感受性を働かせて活動に取り組み、「人生に活きる学び」を獲得していきます。

③一つの職場の多面的な魅力を発見する

1つの職場がもっている魅力を、仕事の体験や働いている人、利用している人へのインタビューといった活動を通して多面的な視点から発見していきます。このことは、同じ職場でも多様な職種や役割が存在し、同じ仕事でも様々なとらえ方、魅力があることの理解へとつながります。将来、生徒が就職するときにも、職場や仕事に対していろんな側面から魅力を発見したり、可能性を探求しようとする姿勢へとつながります。

④自分のキャリア観が醸成されるとともに変化に開かれた構えができる

違う職場や同じ職場に行ったクラスメイトが自分とは違った魅力を発見していたり、違った視点で働くことを捉えていることに出会うことで、自分の興味・関心がどんなところにあるのかが自然と立ち上がるとともに、「仕事の魅力」や「仕事に対する関心」の多様さを知ります。キャリアチェンジが一般的となっていく人生100年時代を見据え、キャリア観の軸とそれ自体が変化していく可能性への示唆の両方を獲得します。

 

プログラム内容

●概要
名称:探求型職場体験サポートブック「ジョブトライアル」(Job Trial)
対象:中学生
実施コマ数:全10回(各45分)※うち、3回分は職場体験先での活動となります。
環境:普通教室 ※タブレット端末を使用するとより円滑に活動に取り組むことができます。

●教材
・ワークシート冊子(A4サイズ/35ページ)
・求人ポスターテンプレート(A4サイズ/4種類)
・先生用指導ガイド(A4サイズ/50ページ)
・先生用授業進行スライド(PPTファイル/145ページ程度)
・参考資料 企業依頼用文書テンプレート(A4/1枚)

※出前授業形式で実施する場合のワークシートを別途用意しています。
※教材は改訂などにより変更になる場合があります。

●プログラム詳細

授業の流れ 内容 詳 細

STEP1〜2

オリエンテーション

まずは企業について意識を向け、自分自身の職業観・仕事観を確認します。そのことで、働くことのイメージを拡げます。
STEP3〜4

事前学習

”魅力”プロデューサーとして、体験先の職場について多面的に調べたり、インタビュー項目を検討したりします。
STEP5〜7

職場体験先での学習

体験先で自分が感じたことを記録すると共に、その職場で働く人と利用者へのインタビューを実施し、様々な魅力を発見します。
STEP8〜10

事後学習

”魅力”プロデューサーとして、職場の魅力を伝える「求人ポスター」を制作し、互いに発表します。多様な魅力に出会った上で、自分ごととして働くことについて探究します。

 

導入校の授業風景

東京都江東区の中村高等学校での導入事例を記事にまとめましたのでご覧ください。
https://note.com/questeduca/n/n76faaf8bf3a4

生徒の声

働くとは、自分のやりたいこと、楽しいことを優先しながらも、決して楽する訳ではなく、自分のしたいことを思いっきり、つらいことも楽しさに変えていけるのが働くということだと思いました。

働くということは、お金が全てという訳ではなくて、人生の価値を生むために好きなことをやるということだと思った。

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