企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。
企業との探究学習

生徒と企業がともに未来をつくる探究学習。企業人が教育に関わる「CAミーティング」始動!

2020年8月25日(火)~31日(月)、企業人が生徒の取り組む課題を体験する「ミッション体験会」を開催しました。

探究学習プログラム「クエストエデュケーション(通称クエスト)」の企業探究コース「コーポレートアクセス」では、「企業とともに未来をつくる」というコンセプトで、生徒たちが企業でのインターンシップを教室で体験しています。

生徒たちは、「真の世界平和を実現する新規事業の提案」「豊かな社会につながる⽂化の創造のためのプロジェクト」のような、各企業の企業理念がこめられた「ミッション」と呼ばれる課題にチームでとりくみ、新規事業の企画や商品開発のアイデアを考え、自分たちのアイデアを企業に直接、発表します。

今回の「ミッション体験会」では、生徒たちが数か月かけて取り組んでいる内容を半日の会に凝縮し、企業人が生徒たちと同じように「ミッション」に挑戦。協賛企業12社の企業人117名が、生徒たちが授業をとおしてどのような体験をしているのか、何を感じているのかを体験し、また企業のミッションに込められた想いについて理解を深めました。

企業人がチームで「ミッション」に取り組む

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

企業人は4~5名のチームとなり、以下のSTEPでブレストをしたり、話し合ったりしながら、各チームで企画案を作っていきました。

・STEP1ミッションを理解する
・STEP2ミッションのキーワードについてブレインストーミングをする
・STEP3ミッションのキーワードについて読み解く
・STEP4企業のリソースを考える
・STEP5企画案を考え、まとめる
・STEP6発表、振り返り

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

カルビーと富士通の方々がメニコンのミッションに取り組んだり、大和ハウスの方々がテレビ東京のミッションに取り組んだりと、普段のそれぞれの業界とは全く違う業界のミッションに試行錯誤しながら取り組みました。

なかなかアイデアが出なかったり、意見がぶつかったりもしながら、企画がまとまっていく体験は、生徒たちも大人も同じです。

普段はなかなか考える機会のない、他社や自社が「会社としてやりたいこと」は何なのか、改めて真剣に考える機会となりました。

企画案の発表

最後には、その「ミッション」を出した会社の方々の前で、企画案のプレゼンテーションを行いました。

たとえば、三菱地所からの「街づくりに関するミッション」については、朝日新聞チームから、「その土地土地ならではの良さや個々人の趣向を活かし、水が湧き出るような「余白」を味わう空間をつくる」という企画があがったり、朝日新聞からの「若者に向けた新サービスのミッション」では、博報堂と富士通のチームから、「動画配信で若者が社会や自分の本音と建前にきりこんでいく番組」の企画があったりと、少ない時間ながらも面白い企画案が発表されました。

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

振り返りでは、

「自社が大切にしていたキーワードが企画案に出てきて、嬉しかった」
「自社内では絶対に出てこない企画!面白い!」
「発表にフィードバックをもらうことはとてもうれしかった。自分が学校に訪問する時も一言一言を大事にしたい」

といった声がありました。

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

企業人が生徒の取り組む課題を体験!「ミッション体験会」を開催しました。

「学校には宝探しにきている」

最後に、学校コーディネータ―より、「学校に訪問にいくのは宝探しのようなもの」というメッセージを伝えました。

「学校にいくのは宝探しにいくようなもので、生徒たちの企画を聞くことはダイヤの原石を発見することです。生徒たちの考えてきた企画に対してフィードバックすることは、宝の探し方を教えることだったり、宝探しの楽しさを教えることだったり。この捉え方でさえ唯一解ではないないからこそ、今回の体験会がひとりひとりにとって学校訪問をどのようなものにしたいかを考える時間になったら嬉しいです。」

まとめ

企業の方々からは、このような感想をいただきました。

「発表に対するフィードバックの難しさと人それぞれ違った視点での考えがあることを学びました。」

「回答に正解がなく自由なだけに、グループで一つの案に絞っていくことの難しさを実感しました。社会人として働いている自分でもこれだけの難しさを感じるのであれば、経験が自分より少ない中高生にはもっと難しく感じるかもしれない。ただその分前提にとらわれない自由な発想で素晴らしい発案をしてくれそうという期待もあるので、それを楽しみに、全力でサポートしていきたいという気持ちが高まりました。」

「グループワークの力を再認識した3時間でした。事前に資料をある程度読んで臨みましたが、同じチームの3人の意見はナルホドと思うことばかり。ナルホドとうなずくものの、決して自分から出てこないワードも多かったです。そこから発想が広がっていく体験は正にワクワクするものでした。当社ミッションについていただいた提案も同じく、視点が違うことでこれだけ発想が大きく変わるのかと思い知らされました。そういう意味で、結果発表だけでなく、結論へたどりつく過程もぜひ見たいと感じました。本取り組みを通じて多くの中高生がこのワクワク感を味わえるのは、実に得難い体験といえるでしょう。」

今回実際に生徒たちと同じ課題に取り組んでみて、参加した企業人にも多くの発見があったようでした。

この体験が、学校訪問で生徒たちと関わる際のなにかのきっかけになったり、また自社や他社がどんな想いで何を目指しているのか、改めて考えるきっかけになれば幸いです。

ご参加いただいた企業のみなさま、ありがとうございました。

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