企業人が生徒との関わりについて振り返る「第3回CAミーティング」
2020年10月16日、オンラインにて企業12社47名、弊社の企業担当・学校担当13名が集まり「第3回コーポレートアクセスミーティング(CAミーティング)」を開催しました。
探究学習プログラム「クエストエデュケーション(通称クエスト)」の企業探究コース「コーポレートアクセス」では、「企業とともに未来をつくる」というコンセプトで、生徒たちが企業へのインターンシップを教室で体験しています。
2020年度は過去最大12社の企業にご協賛いただき、プログラムがスタート。現在、全国各地の教室で、生徒たちが企業からのミッションにチームで取り組み、自分たちの企画を練り上げています。
今回の第3回CAミーティングでは、協賛企業12社の企業人が集まり、学校に訪問して感じたことや気づいたことを、企業を越えて共有しあいました。
コーポレートアクセスミーティング(通称CAミーティング)とは
「CAミーティング」は、コーポレートアクセスに参画している各企業の方々が一堂に会し、教育について考え、想いを共有する場です。
普段は違う仕事をしている企業人のみなさんが、ともに教育に関わる同志としてつながり、クエストの機会を通じて、生徒たちと関わる意味や意義を考えていきます。
毎年5月頃に第一回が開催され、その後数か月に一回、翌年の2月に行われるクエストカップ全国大会まで、一年を通して企業の方々が集まり開催しています。
「個人として」「企業人として」感じたこと
学校訪問で、企業からのミッションに取り組む生徒たちと関わり合い、なにを感じたのか。どのような瞬間に心を動かされ、どのような刺激を受けたのか。
まずは全員が5つの部屋に分かれ、メンバーを入れ替えながら話すワールドカフェ形式で、「学校訪問でイイネ!!と思った瞬間」について語りあいました。
「クエストに関わる企業人」としてはもちろん、会社という枠を越えた「ひとりの個人」として感じたことについても意識を向けて共有いただきました。
「社員を知ることで、会社を面白がってもらえるのが嬉しかった」
「最初は亀のように引っ込んでいた子どもたちが、共同作業をしていた中で自ら出てきて意見や声を出すようになった瞬間に感動した」
「『会社って利益を目的に活動しているんじゃないんだ、ステキ!』と中学生に言われ、ハッとしました」
「企業人にフィードバッグをもらって先生が『やっぱうちの生徒できるんや・・』と言ったときになんだかぐっときた」
など、様々なお話がとびかいました。
企業の方々も、生徒たちとお話をすることで自分の仕事を選んだ理由ややりがいについて改めて振り返ってみたり、生徒たちの質問や成長が刺激になっているようです。
私たちは生徒とどのように関わっていたか
一通り共有が終わったところで、その「いいね」と思う瞬間が生まれたとき、自分たちはどのように関わっていたのか、どんな自分たちの関わりが「いいね」と思う瞬間を生み出したのかについても考えました。
「一人の人として尊重して伝える。」
「この子のために何ができるのかを考える。」
「とにかく素直に感想を生徒に伝える。『なんで?!』とか『おもろ!』とか。」
「ときにはシーン・・・となることもよしとする!」
など、ここでもはっとするような様々な意見や気づきが飛び交いました。
まとめ:これから生徒たちとどんな関わりをしていきたいか
そして最後に、これまでの気づきや振り返りをとおして、これから生徒たちとどのような関わり方をしていきたいかについて考えました。
「企業人として、学校訪問をしなければいけないと肩に力が入っていましたが、無理に先輩風を吹かそうとするのではなく、まずは一人の社会人として参加していきたいと思いました。」
「企業人も正解を持っているわけではないので、生徒と共に考える姿勢を示し、生徒からの多様な考え方を引き出し受容したいと感じました。模範解答を目指すことだけがゴールではないと思うからです。」
「お互いに学びあえるような関係を作っていきたいです。自分の経験が生徒たちのヒントになり、私も生徒たちから刺激を受け「気づき」の機会を得られるような、そんな関わり方をしていこうと思います。」
会社という枠や企業人としての役割を越え、一人の社会人として目の前の人とどのように向き合っていくのか、それぞれが自分の中に想いが芽生える時間となりました。
先生も生徒も企業のみなさんも、ひとりの人間としてお互いの関わり合いを楽しみ、ともに未来をつくる仲間として、様々なことを感じ、考え、探求を深めていけたらと思います。
▶「企業とともに未来をつくる」コーポレートアクセスの詳細はこちら
▶探究学習プログラム「クエストエデュケーション」
この記事へのコメントはありません。