【探究×地域 交流イベント】120人の先生・企業の方と一緒に、学校と地域の未来について考える(開催報告)
2023年5月27日(土)、教育に関心ある人々が集まり対話するイベント「ナレッジカフェ」Vol.5を大阪にて開催しました。
今回のテーマは「これからの“学校と地域の接続”を考える」。会場参加・オンライン参加合わせて総勢120人以上の教育関係者が参加し、地域を題材とした探究学習が持っている可能性について共に考え、学び合いました。
■「ナレッジカフェ」とは
教育に関心のある方が集まり、対話するイベントです。そのときのテーマに応じてゲストをお招きし、お話しいただいた後、参加者で意見交換を行います。これまで学校の先生、教育委員会のほか、企業や地域の方々など、様々な方にご参加いただいています。(主催:教育と探求社 大阪営業所)
■これまでのテーマ一覧
Vol.6「探究学習を、その先へ。」→2023年7月開催!
Vol.5 「これからの“学校と地域の接続”を考える」
Vol.4「これからの『問いの可能性』について考える」
Vol.3「これからの“進路指導”を考える」
Vol.2「これからの“学校の魅力づくり”を考える」
Vol.1「これからの“教科の授業”を考える」
地域をテーマに探究学習を実践している3名のゲストをお招きし、苦労したことや工夫したことをお話いただきながら、これからの学校と地域の接続を考えていきました。
*今回のゲスト(3名)
(1)豊中市教育委員会事務局学校教育課
上野 正彦さん
(2)元岩手県教諭、現西大和学園教諭
梨子田 喬さん
(3)一般社団法人シヅクリ代表
八木 邦明さん
実際に、学校と地域の接続を行ってきた実践者の声には説得力があり、参加者の新しい学びに繋がっていました。また、オンラインの参加者もゲストにたくさんの質問を投げかけ、実体験に即したアドバイスを相互に送り合う時間にもなりました。
特に盛り上がったテーマが、「学校がいかに地域や社会と繋がることができるのか」。
会場には学校の先生だけでなく、企業や教育委員会の方も多く参加され、学校現場だけでなく、企業や行政側の視点からも対話が行われました。
地域の方や企業の方と交流する機会が生まれることで、生徒にとって探究は「自分ごと」になり、学びが深まっていきます。その機会を創るためには学校と地域・社会がどんどん混ざってコミュニケーションを取ることが大事になっていきます。
その点でも、今回のイベントは新たな機会を創る時間になりました!
〈参加者の声〉
-企業の方からの声-
ゲストの方々の経験から語っていただくお話がとても魅力的だった。教育現場で葛藤されているみなさん(特に教師の皆さま)の思いやジレンマを生の声で聞くことができた。それぞれ選ぶ言葉から、何を大切にしたいかを意識して活動している方ばかりだと感じ、勇気づけられた。オンライン会場の雰囲気もあたたかく、発言がしやすく心地良かった。
-教育委員会の方からの声-
悩んでいらっしゃる先生が多いことを再認識しました。しかし、それだけ今後変わっていく素地があるということだと思いました。個人的な経験から、探究学習(学校でも課外でも)に取り組んでいた生徒は、自分の未来をしっかりと考える力が付き、進路にも変化が起きています。探究は、生徒の未来を変える力もあり、それが進むと社会を変えていく力にもつながると思います。それを再認識させていただきました。ありがとうございました。
今回のナレッジカフェは、学校と地域・社会が結びつく貴重な時間でした。参加者は、実践者の経験や想いに触れることで、自身の教育活動における新たな展望やアイディアを得ることができました。このイベントがきっかけで、参加者それぞれが自身の学校や地域・企業と共に取り組みを進めていくことで、学校と地域の接続がより推進され、生徒たちの学びと地域の未来の可能性が拡がっていくことを願っています!
今後もナレッジカフェでは、共に学び合いながらコミュニケーションの渦を起こしていきます。
次回のナレッジカフェのテーマは「探究学習を、その先へ。」です。
「そもそも探究学習とは?」「いま、探究学習が必要な理由とは?」を紐解きながら、20年先の教育の未来を、ご参加の皆様と一緒に考えます。ぜひご参加ください!
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