生徒にプレゼンテーションの指導をする際に押さえておきたい7つのポイント
探究学習を行っていると、生徒たちのプレゼンする機会が増え、どのように指導したらいいのかわからない、ということはありませんか。生徒たちが持っている能力を引き出す指導方法とはどのようなものでしょうか。
クエストエデュケーションの各教材には、探究学習のヒントとなるコラムが多数収録されています。今回はコーポレートアクセスの教材から生徒たちに伝えたい「プレゼンテーションを成功させる7つのポイント」を紹介します。
プレゼンテーションを成功させる7つのポイント
今日、世界中の企業や学校など、いたる所でプレゼンテーションが行われています。 自分
たちの考えや企画を上手に伝えていくことは、これからの時代において欠かせない技術
です。ここでは、プレゼンテーションを成功させるための7つのポイントを解説します。
●目的を明確にする
まず、最初に確認しておくべき基本です。そもそも、このプレゼンテーションは 「誰が」 「誰に対して」「何のために行うのか」 これらのことが明確になった上で臨むことが大切です。
●聞き手の視点に立つ
このプレゼンテーションを受けることで、聞き手にはどのようなメリットがもたらされるのか、相手の視点に立って考えることが必要です。 「なぜそうなるの?」 「それをやるとどんないいことがあるの?」など、 聞き手の声なき声に耳を傾け、 それに応えるかたちでプレゼンテーションを作っていくと、自然でわかりやすいものとなります。
●つかみが大事
最初の印象は、プレゼンテーション全体の印象を大きく左右します。 例えば、インパクト
のある自己紹介やプレゼン内容の簡潔な説明、 象徴となるエピソードの紹介など、効
果的に導入部分を始めることができると、 聞き手の心をすばやくつかみ、その後の展開
をスムースに進めることができます。
●展開を工夫する
どの内容をどのような順番で伝えるか、ということはとても大切なことです。 同じ素材を
使っても、伝える順番が違えば、全く違う印象や結果を引き起こします。 例えば、 ミッシ
ョンを順に読み解いていくような自然な流れのプレゼンはスムースな理解を助けるでし
ようし、敢えてその流れを壊して、 最初に結論を述べ、その後理由を述べていくといった
独創的な展開は、インパクトのあるプレゼンテーションを可能にします。 テレビ番組や
映画、お芝居などを日頃から見て、“効果的な伝え方”について研究してみるのもいい
でしょう。
●スライドに語らせる
スライドに「何を書くか」、 あるいは 「何を書かないか」ということはとても重要なことです。プレゼンで話す内容をすべて文字にして、 スライドに載せる必要はありません。 耳でじっくり聞くことと、目で一瞬見ることは、情報の伝わり方が違います。 図やイメージを現す写真、キーワードや印象に残るフレーズなど、何をスライドに載せたらもっとも効果的に相手に伝わるか、いろいろと試してみるといいでしょう。
●主役は人
どれほど美しく、論理的なスライドを作っても、 それを伝えるのは人間であるみなさんです。主役は人、スライドはあくまでも脇役です。 スライドの解説者としてではなく、自ら意志を持って伝える表現者としてプレゼンテーションに臨んでください。 最終的には、 「どうしてもこれを伝えたい」 というみなさんの意志が何よりも大切です。
●十分に練習をする
プレゼンテーションが完成したら、何度も練習することが大切です。 実際に声に出して
やってみることで多くの改善ポイントを見つけることができるでしょう。 人に聞いてもらい、伝わりにくいところなどを指摘してもらうのも有効です。 発表する内容が完全に自分の中に入るまで練習を重ねることで揺るがぬ自信が芽生え、 その自信こそが聴く人の心
に届くプレゼンテーションを支えるものとなります。
いかがだったでしょうか。
プレゼンテーションの指導する際には、これらの7つのポイントを大切にしてみてください。生徒たちの「伝えたい!」を形にするためのヒントとしてぜひご活用いただければ幸いです。
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※本記事のコラムはコーポレートアクセス プログラムの教材からの引用です。
▶探究学習プログラム「クエストエデュケーション」
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