クエストを学んだ生徒たちのその後「Re! QUEST 座談会」

クエストを学んだ生徒たちのその後「Re! QUEST 座談会」
OBOGインタビュー

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あれだけクエストに燃えたのに、卒業したら、同じように探求できる場がなかった…。もっとクエストし続けたい!

そんな声を受けて、2017年4月9日、OB・OGから現役生、先生方や企業の方々まで、クエストに関わる人が一堂に集まる「クエスト大同窓会」を行った。

写真 左から:竹原 由梨香さん(常翔学園出身)、森 祐太さん(西大和学園出身)、佐土原 祐香さん(鷗友学園女子出身)、比嘉 麗さん(沖縄県立普天間高等学校出身)(※学年および所属は2017年当時のものです。)

ライバル同士が再会!

ー 竹原さん、森くん、佐土原さんは、2013年のクエストカップに出場してたんだよね。

竹原:はい。私はテーブルマークの企業賞で、佐土原さんは大和ハウスの企業賞でした。

佐土原:グランプリをねらうライバルだったから、当日はかなりバチバチでしたよ(笑)。

竹原:「絶対負けない」みたいな(笑)。

— 怖いなぁ(笑)。クエストの思い出は?

竹原:うちは個性が強すぎるメンバーが集まってしまったので、しょっちゅうトラブルがありました。だから、やってる間は全然楽しくなかったですね(笑)。ずっとケンカしてて、クエストカップの前日は、夜中3時まで練習してもグダグダで。6時半に起きてもう1回通してから本番行こうってなったのに、ほかのメンバー全員寝坊、みたいな。まぁ、結果的にグランプリをとれたから、今は笑い話になってますけどね。

— そこまでもめたのに、グランプリがとれたのはどうしてなの?

竹原:…「やるしかない力」?

全員:

竹原:ほかのクラスでも出たがってる子いっぱいいたし、やっぱりみんなのこと思うと負けられないなって。

佐土原:私は女子高なんですけど、女子ってみんな我が強いので、最初は意見がバラバラで、もうどうしようって感じでした。でも、それぞれに得意分野があるので、絵が上手な子にはキャラクターを描いてもらったり、文章つくるのが得意な子には台本をお願いしたり。そこをうまく配分できたからうまくいったのかなと思います。

「勝ちたい!」「伝えたい!」が原動力に

竹原さん、森さん
竹原さん、森さん

森:僕らは中学2年の時にいきなりクエストやるって言われて、正直、なんにも興味なかった…。

全員:

森:放課後の時間を合わせてやらないといけなかったので、みんなが遊びたいとか部活やりたいって思ってる中でやるのは難しくて。でも時間を費やしたことで次第に仲良くなったし、ひとつのものをみんなで作り上げるのが初めてだったので、いい経験だったなと思います。

比嘉:自分は、3日間集中してプログラムをやりました。それで最終プレゼンの1時間前に、企画を白紙に戻したんですよ。今までの自分だったら「これだけデータ集めたのにやり直せるか!」ってなってたと思うんだけど、あのときはなぜかふわっと「あ、いけるかも」って思ったんです。最終発表では校内グランプリをもらいました。

竹原:私たちが考えた案も、1年間やっていく中で出てきた4個目ぐらいの案だった。最初の3つぐらいって安易だから、やっていくうちに煮詰まってくるんですよ。なんかパッとしなくて、じゃあ変えようってなる。

森:わかります。僕らも案が出ては消え、出ては消えっていうのを繰り返してました。

佐土原:わかる! 私たちも一緒です。

— 何度も白紙にするのは「クエストあるある」なんだね(笑)。楽しかったというよりも、みんな大変だったみたいですね。

比嘉:大変だし、最初は全然やる気ないんだけど、どっかのチームに火がついて本気を出してくると、負けたくないって思い始める。で、いつのまにか「もっとやりたい」ってなるんです。

森:なんかひとつ、この案いけるなって思ったらどんどん捗ってくる。

比嘉:あと、いい案ができた瞬間に、これはもっといろいろな人に見てもらいたいし「ほかのチームに勝ちたい!」って思うようになる。

佐土原:そう! 勝ちたい! あと私は、企業の人が熱心に話を聞いてくれて、アドバイスをしてくれたのがすごく嬉しかった。「どうせ高校生だろ?」ぐらいに思われてるのかなって思ってたけど全然違った。相手が大人でも遠慮せず、思ったことを言うのってすごく大事なんだなってそのとき思いました。

クエストで学んだこと

— みんながクエストで学んだことってなんだろう?

竹原:やっぱり「プレゼン力」ですかね。大学でもグループワークや発表が多いんですけど、覚えるための語呂を考えたり、ドラマ仕立てにしたり。自然とプレゼンに磨きをかけるようになりました。

比嘉:自分はそれまで勉強ばかりやっていて、模試の順位がいちばん大事だと思っていたんです。でもすでにある答えを導き出せばいい勉強と違って、クエストは自分からどうしたいか、どうよくしていきたいかを考えなくちゃいけない。世の中に対する意識や考え方が、かなり変わりましたね。

森:みんなが与えられたものを同じようにやるっていうベースだったのが、役割分担をして、各自が自分の強みを生かしてひとつのものを作り上げるっていうふうに変わりました。あと、相手にどう見えてるんだろうっていうことを、客観的に考えられるようになりました。

佐土原:みんなの意見が違ってるときに、その意見はちょっと微妙だなと思ってもすぐに否定しないで聞きあえるようになった。すごく大人になったなと思います(笑)。

クエストをもっと広めたい!

佐土原さん、比嘉さん
佐土原さん、比嘉さん

— そして今回、いよいよリクエストがキックオフしました。今後、リクエストを通じてどんなことをやりたいなと思ってますか?

竹原:もともと映像をつくるのが好きだったこともあって、クエストを広めるための映画を作りたいなと思っています。自分のできること、好きなことをつなげていって、クエストに取り組む人をもっと増やしていきたいです。

森:僕は大学に通いながらベンチャーの企業に入ろうと思っているので、そのときにこういう場のエネルギーを持ち込めたらなと思っています。

佐土原:具体的なものまではないんですけど、とにかくクエスト経験者で話していると「クエストあるある」がいっぱいあって。それを話してるだけでも楽しいし、そうやって話すことでまた何かやりたいって思えるようになる。そういう楽しい場を作っていきたいです。

比嘉:自分は、やっぱりクエストを広めたいっていうのがありますね。クエストを通じて、人に伝えることの大切さや、魅力的に伝えないと周りは認めてくれないということがわかった。それは、これからの社会に必要な力だと思うから、本当にクエストを広めたいです。

現役生に贈るアドバイス

— 最後に、クエストに取り組んでいる現役生に、アドバイスをお願いします!

佐土原:やっぱり友だちの意見を否定しないこと。あとは、どうせやるんだったら全力でやったほうがいいと思います。なかには面倒くさいって思ってる人もいると思うけど、全力でやってみたら楽しかった。どうせやるならぜひ全力で!

比嘉:失敗を恐れてほしくないですね。たぶん賞をとったり、印象に残るプレゼンほどいろいろな失敗があったはず。でもそうやって失敗して改善したからこそ、魅力的なプレゼンができるんだと思います。

竹原:あとはとにかく「今ここで」頑張ってほしい。行動力とか発言力とか調査力とか、クエストをやっていれば勝手に身についたりするし、今、頑張ったらそれが今後も勝手に生かされるから。

森:頭ではいくらいいって思っていても、なかなかできないっていうのはあると思うけど、そこで1歩踏み出す。やらないで後悔するよりも、とりあえずやってみるっていうのが大事だと思う。

竹原:それはみんなそうやと思う。リクエストだって、やれば広がるし。こうやって交流していったら、また何かが生まれるかもしれない。このつながりを、私たちも大事にしていきたいなと思います!

竹原 由梨香さん
常翔学園高等学校出身。現在、神戸常盤大学看護学科3年。高校1年のときにクエストを経験。2013年のクエストカップでグランプリ受賞。常翔学園の校内大会「常翔カップ」で審査委員を務めるなど、卒業後もクエストに関わる。

森 祐太さん
西大和学園中学・高等学校出身。現在、東京大学理科二類1年。中学2年のときに、西大和学園のクエスト導入1年目の生徒としてわけもわからずにクエストを経験。2013年のクエストカップにも参加した。

佐土原 祐香さん
鷗友学園女子中学・高等学校出身。現在、慶應義塾大学看護学科3年。高校1年のときにクエストを経験。2013年のクエストカップで大和ハウスの企業賞を受賞。リーダーとしてチームを引っ張る。

比嘉 麗さん
沖縄県立普天間高等学校出身。高校2年のときに、クエストを経験。衝撃を受け、学びに対する考え方が大きく変わる。本当に学びたい大学を探るべく、目下、一浪中。

※ 学年および所属は2017年当時のものです。
※この記事は2017年に発行されたクエストペーパーより一部編集、転載したものです。

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